yuupytan’s blog〜自分が感じたことが全て*全て受け入れながら生きていく〜

今の境地にいたるまで、私が娘とともに歩んだ軌跡を記録したものです。

病む子どもの「家族」、になったことで…。

 

言葉、というのは、

受け取った瞬間、

受け止められるもの、と、

受け止められないもの、が、

あります。

 

その時の自分の経験値や理解力、

心の状態、余裕、

自分の人生の中で消化できていない部分、

 

それらが総合して、

言葉が腹に響くか、響かないか…。

 

 

「そういうことだったんだ…!」

 

最近そういうひらめきが、

よく降りてくるようになりました。

 

言葉は時を経て、熟成されて、

ある日ふと、理解できることがあることを知りました。

 

私も成長したのだな〜、と

感じます。

 

 

 

私は、復職した職場で、

精神を病む方のリハビリを担当していました。

 

現代病ともいえる、

うつ病をはじめ、

統合失調症、中毒症、

摂食障害、など

様々な患者様を担当させてもらいました。

 

病気は思いがけずやってくるものだと思っていますし、

遺伝などを除けば、紙一重なものだと、

感じていました。

 

しかし、患者様と向き合う際には、

冷静な判断ができるよう、

少し離れたところに自分の気持ちを置いて、

関係性を見渡せることが必要でした。

 

それだけに、やはりどこかで、

冷静に見渡せる私には縁がない病名、

だと思っていましたし、

 

特に、思春期特有の摂食障害については、

身内に起こること、とは、

一ミリも考えが及びませんでした。

 

なぜなら、

そのメカニズムの複雑さ、

治療の複雑さ、

に、

かなりのやりがいや、手応えを感じていましたし、

それを得られる私、の身内には、

起こるはずがない状況だと、

信じて疑いませんでした。

 

 

 

なので、

自分の娘が病んでしまったことは、

まさに、ガン専門医がガンになるかのごとく、

娘のことだとしても、

家族の影響が少なくとも関係する思春期の病気に

 

私がさせてしまった、

 

と、

何とも皮肉なストーリーだな…、

と、

まるでドラマチックなまでに、

心を揺さぶられることになりました。

 

 

私は娘の病気の兆候に、

気がつかなかったダメな母親、

 

娘と、担当した患者様に対し、

 

こんなダメな私が母で、

担当者で、

ごめんなさいね、

 

と、自分のことを断じ、恥じました。

 

 

 

今から思えば、

基本的には、

「娘の問題」、なのに、

「私の問題」、ととらえすぎてしまい、

 

それを何とかしようと焦りすぎたことで、

 

娘とぶつかり、

夫とぶつかり、

先生とぶつかり、

心理士とぶつかり、

地域とぶつかり、

 

ました。

 

 

たくさん、ぶつかったものです(笑)。

 

 

私の、深く考えすぎる、

敏感な感覚が総動員した結果でしょうね。

傷だらけになった心は、

歳月を経て、

実りになる時が必ずくるものです。

 

今は、

病んでしまった子どもの家族になったことで、

今まで以上に豊かな感性で、

色んな方と向き合える、

と、思っています。

 

 

 

次回は、

娘のその後の行動を、書いてみたいと思います。

 



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(~毎年やってくるツバメ~

いつも、程よい距離感が必要?)